ワインの話

地中海最大の島シチリア島のワイン

シチリア島は、イタリア半島の西南端、地中海最大の島です。島と言っても面積は、四国の約 1.4 倍。典型的な地中海性気候で、穀物をはじめとする農作物の生産地として知られ、なかでもオリーブとワイン生産量は国内でもトップクラスです。 近年、ワインの品質の向上は目覚ましく、イタリア国内で最も注目されている産地といっても過言ではありません。従来、シチリアワインのイメージは、パワフルで筋肉質な「近代的」なスタイルが一般的でしたが、イメージをいい意味で裏切る素晴らしいフィネスを持ったワインが産み出され、我々にも紹介されるようになりました。 そのエリアは、島東部のヨーロッパ最大の活火山エトナ山麓に広がる畑で、50 万年以上に渡る噴火活動の結果、多様で特殊な土壌で、ブルゴーニュ地方によく似た畑の特徴が顕著で、フィロキセラに侵されていない非常に樹齢の高いぶどうの木が多く残っています。 自然な果実味、洗練された上品な味わいのシチリアワインに出会える事にご期待下さい。

<鬼田のおすすめ>
エトナ・ロッソ。
ラズベリーのフルーティな印象と濃い味わい、心地よい余韻